NEWS
国内の国際化と国際社会での活躍の2つの観点から、今後必要となる知識を学び、深める機会とするため1・2年生グローバルコースの生徒を対象に「国際理解出前講座」を実施しました。
講師に愛知県県民文化局・多文化共生推進室の高木遥佳様、愛・知・みらいフォーラム事務局の近藤敏夫様(元アジア開発銀行上級資源エコノミスト)をお招きしてお話をうかがいました。
高木様は「愛知県における多文化共生」という演題で多文化共生に関する愛知県の事業を軸に、ライフサイクルに応じた継続的支援という観点から、特に教育と労働環境に関する内容を中心に話をいただきました。中でも愛知県は全国で2番目に外国人が多い県であるという現状や在留外国人の詳しい内訳に生徒たちはとても驚いていました。また、外国人が抱える言葉・制度・心という3つの壁についても教えていただき、相手の文化を理解し、尊重することや「やさしい日本語」の重要性を学びました。知らないうちに身につけてしまっていた固定観念や偏見に気がつく良い機会になったと思います。
近藤様からは「国際社会での“輝き方”を共に考える~元国際公務員の提言」という演題でした。御自身の経験談を交えて、世界の中での日本の立ち位置とその変化を認識しながら、国際化時代を生き抜くためには高校時代からどんな準備をしたら良いか、というお話をいただきました。「CROP(C:Considerate ,R:Reliable, O:Obedient ,P:Polite)という気質が日本人の国際的評価であるということが生徒たちにとって強く印象に残ったようです。しかし日本の職場と海外の職場ではこのCROPの切り替えが重要であることや多角的にものを見る目、自信をもって自分の言いたいことを伝えることができる力などが国際社会では必要であることも教えていただきました。発信力を鍛える練習として薦められた2分間スピーチを国語の授業の中で取り入れ、英語につなげていきたいと考えています。