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【2008.03.17】SELHi ワークショップ

 

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<左>公開授業 <右>松本先生の講演

 

愛知啓成高等学校 平成19年度 SELHi 公開授業・ワークショップ・講演会

3月15日(土)、近江 誠先生(南山短期大学教授)のご指導の下、近隣の中学校・高校の英語の先生方34名を本校にお招きして、公開授業及びワークショップ・講演会を開催致しました。公開授業ではキング牧師の演説“I have a dream”を、プロポーズの場面に設定した「モード転換」の発表を行いました。生徒たちはジェスチャーを交えながら、生き生きと感情豊かにその場面を音読で表現して、楽しんで授業に参加していました。
続いて行われましたワークショップでは、近江先生から、オーラルインタープリテーションとモード転換についての説明、公開授業に対する講評(詳細は欄外に記載)がありました。その後、本校の教員より、本校のセルハイ活動・音読を中心とした授業の説明、ライティング授業(モード転換の実践)の説明、様々な音読方法の説明、オーラルインタープリテーション・コンテストの紹介をさせていただきました。先生方には音読活動の一部を実際に体験していただきました。
講演会では、松本 青也先生(愛知淑徳大学教授)をお招きし、「英語は楽しく使うもの」という演題で、英語学習におけるインターネットの活用法について、生徒が個人で利用できる優良なサイトの紹介をメインに講演をしていただきました。参加していただいた先生方のアンケートでは、「ためになった」「また参加したい」「今後も連携を続けてきたい」という声も聞かれ、初めてのワークショップを無事終了することができました。参加していただいた先生方、年度末のお忙しい時期に、また、お休みのところ本当にありがとうございました。
ワークショップでは、質疑応答の時間が十分に取れませんでしたが、ご提出いただいたアンケートにいくつかご質問が書かれていましたので、以下にこの場をお借りしてお答えさせていただきます。また、何かご質問がございましたら、遠慮なく本校にメールを送って下さいますよう、よろしくお願い致します。

愛知啓成高等学校 国際交流部 E-mail アドレス  world@keisei.ed.jp

※ 近江先生によると、オーラルインタープリテーションというのは英語のリーディングの別名で、姿を変えた精読です。従来の、ただ英文の意味を考えるリーディングではなく、一体「誰が」この文章を喋っているのか、「語り手が」どういう目的でこういう文を喋っているのかというところからスタートしていき、「語り手」に成り代わって私がこのような気持ちを自分の声で表現するという、解釈と朗読が一緒になったスピーチ学習でもあります。モード転換については、どの時点で導入されるかが大切で、原文 “I have a dream” が「体の中に入っている」という前提で行われなければなりません。従って新しい教材の導入のために用いるのではなくて、学習した表現が将来自分が使えるようになるための「ダメ押し的」な練習です。また、フィクションレベルで終わらないプラスアルファ(オリジナルの部分)を付け足して、練習にリアリティを持たせると更に良くなります。ペアの片側が自由会話で答えると、そこに現出するものは教室での練習であっても本当に生きた英会話の様相を示してきます。今まで使ってきた教材を全てファイルから取り出して「モード転換練習」に利用すれば、時期が進むにつれて豊かで非常に感動的なモード転換された文章が学習者の口から出てきます。


アンケートでの質問に対する回答

? オーラルインタープリテーションの評価方法について、中学校でオーラルインタープリテーション・コンテストを取り入れるなら、どのように評価したらよいか教えてほしい。

Oral Interpretation Contest
2A4 No.( )Name( )
The Date: March15th
March17th
The book: 『感動する英語』3章モード転換練習1 恋人に結婚を申し込む英文
The procedure:
Mode Change? (p97-98)利香へのプロポーズモード転換編
Mode Change? (p97L18-p98)オリジナルプロポーズモード転換編
The Evaluation Criteria:
?Pronunciation 1-2-3-4-5
?Rhythm 1-2-3-4-5
?Emphasis 1-2-3-4-5
?Intonation 1-2-3-4-5
?Tempo/interval 1-2-3-4-5
?Volume 1-2-3-4-5
?Eye contact/Posture 1-2-3-4-5
?Gesture 1-2-3-4-5
?Comprehension 1-5-10-15-20
?Mode-change? 1-5-10-15-20

評価方法に関しては本校でも悩んでいるところです。現在のところやっている評価方法についてお答えいたします。ワークショップの時にお渡しした資料の中に上記のシートがあったと思います。これを使い、?〜?までは、間違いの数に基づいて減点法でつけています。?〜?までは、多少の主観は入りますが、できているレベルで判断します。?は、文の適切な区切り(チャンク)で読むことができているか、に主眼を置いて総合的に判断しています。?は、モード転換したときの?〜?までの総合的な評価になります。ただ、完全に客観的には判断できないので、クラスで1番上手な生徒に基準を持っていかなくてはいけなくなると思います。これが本校で行っている評価方法の簡単な説明になります。
先生の質問にある中学校の評価方法に合わせるのであれば、“表現”を本校の評価方法のシートの?〜?で判断して、?で“理解”を判断してみてはどうでしょうか。また、“知識・理解”は、レトリカルチャートで英文を理解し、ポートフォリオで知識として残し、モード転換で表現するというように考えて、?で判断してはどうでしょうか。また、“関心・意欲・態度”は、宿題でやってきた音読回数をメモさせたものや初回の音読から発表までの上達具合など、生徒の様子から総合的に判断するのはどうでしょう。


? 成績下位の生徒やモチベーションの低い生徒に対しどのように接しているか教えてほしい。

<成績下位の生徒に対して>
英語を話すことができれば素晴らしい(カッコイイ)と考えている生徒がほとんどだと思います。英語を話したいけれど今は環境や機会がない。では、今できる事は「音読」です。今のうちにしっかり練習しておいて将来使えるようにしよう!と呼びかけ、日々生徒を激励しています。そしてうまくできたときは誉めてあげ、ともに英語の楽しさを分かち合うことを心がけています。テスト以外の部分で評価できるのが音読の強みです。

<モチベーションの低い生徒に対して>
落ち着いて席に座っていられない生徒や無気力な生徒など、モチベーションの低い生徒も様々です。本校の場合、音読中心の授業を始める前は、多くの生徒の様子は「受け身」でした。英語学習を通しての「達成感」を味わわせることが私たち教員にもできていませんでした。今は「音読」を通してそれが少しはできるようになったと思います。しかしながら、モチベーションの低い生徒の意識を変えるのは英語の力だけ、或いはある特定の先生の力だけでは困難です。学校全体とまではいかなくとも、様々な教員の働きかけが必要だと思います。やはり、組織の力が大きいと思います。本校ではセルハイを始めてから、全員で英語教育について考えることができるようになりました。


? モード転換までの精読として、「徹底的に読み込み・・・身体にしみ込ませた・・・」という段階が、具体的に生徒1人1人がどういう学習到達になったことをいうのか教えてほしい。

評価はオーラルインタープリテーションで行います。オーラルインタープリテーションは文章をきちんと解釈できないと行うことができないからです。


? 既習の言語知識をオーラルインタープリテーションを核とした指導の中でどうやって再活用していくのかを研究され、その実践の積み重ねの成果を知りたい。

現在はリーディングで学習した表現をポートフォリオに蓄積し、ライティングの授業でモード転換しながら活用しています。また、英検2次試験対策を兼ねて、ポートフォリオの表現を使って自分の考えを発表する練習にも取り組んでいます。今後は自分自身のポートフォリオの内容を充実させ、スピーキング力に繋げていきたいと考えています。


? 今後、ワークショップはどのくらいの頻度で行われますか?

平成20年度も予定しておりますが、日程はまだ未定です。